前回の記事はこちら↓
「梅酒の”本当に”美味しい飲み方決定戦(前半)」https://times.umeshuya.com/howtodrink/
この記事の目次
いよいよ、飲み比べてみる
前記事では、会社の先輩達に聞き込み調査を行ってきた。
引き続き今日は、いよいよ実食、いや、実飲していきたいと思う。
というわけで、今回の6種類のラインナップはこちら

前回の ・熱燗 ・ストレート に加え、今回私が持ってきたのは ・麦茶 ・カルピス ・缶ビール ・炭酸(レモン入り) の4つ!
完全に独断と偏見で選んでみたのだが、いかがだろう。特に、麦茶なんて期待に胸が膨らむチョイスだ。炭酸水も、普通のソーダ割りでは面白くないと思って、最近よく見るレモン入りにしてみた。期待と不安が入り混じる、そんな6種類。
まさに王道!常温ストレート
と、その前に、今回の検証では全て「花札とろとろ梅酒」を使っている。
その名の通り、沈殿するほどとろとろで濃厚だが、すっきりと飲みやすくてとても人気がある梅酒。
なぜ、今回これを使ったかというと、お店に在庫がいっぱいあったからだ。あ、いや、売れてないのではなくて売れているから、いっぱいあるのだ。誤解を招くと色んなところから怒られそうなので、たくさん言い訳しておこう。
まあ気を取り直して、さっそくその人気のとろとろ梅酒を常温ストレートで飲んでみた。

すっきりと飲みやすく美味しいが、冷たく冷やすより味が濃く感じられる気がする。
他の人の評価では「良くも悪くも普通。」「想像通りの味。」「梅の旨味が伝わる飲み方だと思った。」とのこと。
当たり前だが、まさに王道の味ということか。
常温ストレート
- 飲みやすさ ★★★★☆ 3.7
- オススメ度 ★★★☆☆ 3
「時には素直になるのも大事。」
衝撃の熱燗
熱燗とは、主に日本酒でよく使われる飲み方で、温度としては「50度」が目安。
いろんなやり方があるようだが、今回はお猪口を湯煎で温める方法で。温めすぎないように気をつけながら、ゆっくり湯煎していく。

ゆっくりゆっくり…あちち…火傷に注意。

そんなこんなで、きっちり温度計で50度まで温めることに成功した。
「!?」
ストレートと全く味が違う。一緒に付き合ってくれた同僚も「味変(あじへん)がヤバイ!」と興奮している。温度によって味が引き立ち、日本酒の熱燗の喉が熱くなる感じとは違って、意外にもとても飲みやすくなった。
「甘味と酸味がより感じられてほっこり。」「優しい味わい。」「冷房で冷えた体にいい。」
ただ温めるだけという簡単な違いで、ほとんどの人が大絶賛という驚きの結果。
熱燗
- 飲みやすさ ★★★★★ 4.7
- オススメ度 ★★★★☆ 4.2
「熱い魂と優しさのギャップ」
新しい飲み物?カルピス割り
さてお次は、カルピスウォーター割り。

大体1:2ぐらいで割ってみた。なんだか飲んだことがあるような…?まるでカクテルのよう。
「馴染みのある味わい。」「フェスで売ってそう。」「アルコールが苦手でもいける。」「少し後味に苦味が残る。」乳酸菌と梅酒の出会いは、スッキリとした新しいカクテルに仕上がったようだ。
梅の味が消えがちだったので、梅酒多めが良さそう。
カルピス割り
- 飲みやすさ ★★★★☆ 4.2
- オススメ度 ★★★☆☆ 3.3
「腸で働く乳酸菌フェス」
期待感が高まる麦茶
次は、期待度1位の麦茶だ。意気揚々と麦茶で割った梅酒を振る舞ってみたが、周りの反応はどうも薄い…期待しているのは私一人だけだったようだ。
みんな好奇心が足りないんだ、飲んでみたら美味しいかもしれないぞ。と、ぶつぶつ言いながら、一口。
「…わりと美味しいのでは?」
これは和のフルーツティーだ。麦の香ばしい香りと微かに残る梅の味が、素朴な風味を醸し出す。絶対に麦茶でなければならない理由は感じられないが、まるで、昔ながらの町屋をリノベーションして今風の居酒屋にしちゃったような。(わかりにくい)
と、私的にはまあまあの好印象だったのだが。
他の人の反応を聞くと
「麦茶が強すぎる。」「渋さが目立つ。」「梅の香りが全て麦茶に負けている。」
なんということだ。絶不評ではないか。なぜだ?私がおかしいのか?と考えてみて、ふと思った。そう、周りの社員はみんな、総じて酒飲みなのだ。
対して、私は、酒よりスムージーが好きだと言うような奴だ。(お酒も好きだよ)
そう考えると、これは生粋の酒好きには合わない味ということだろう…。
うーん、夏らしく甘いフルーツティーが好きな方は、お試しあれ。
麦茶割り
- 飲みやすさ ★★★☆☆ 3.3
- オススメ度 ★★★☆☆ 2.8
「麦茶に梅酒は荷が重すぎた」
ソーダ割りではない!レモン炭酸
そろそろ酔いも回ってきたが、次はレモン炭酸だ。

ただのソーダ割りと違うところは、割り材がレモン味の炭酸だということ。レモンが入ることで、梅の味がどう変化するのかがポイントになる。
見た目は、ただのソーダ割りだ。いただきます。
これは。
さっぱりすっきり、いかにも夏っぽい。ソーダの時より清涼飲料水感が増して、CMで福士蒼汰さんが飲んでいそうだ。
爽やかな俳優の知識がないので見当がつかなすぎて、30分考えた結果、『爽やか かっこいい 若手 俳優』で調べるという始末。だがみんながあまりに爽やかすぎてよくわからなかったので、結局知ってる人の名前にしておいた。
「運動の後にゴクゴクいける。」「外で飲みたい。」「キャンプ行きたい。」
アルコールとは思えないスッキリソーダになった。飲み過ぎ注意。
レモン炭酸割り
- 飲みやすさ ★★★★☆ 4
- オススメ度 ★★★☆☆ 3.4
「スッキリ爽やか、福士ソーダ」
最後の砦、ビールと梅酒
いよいよ最後の飲み方である。

梅酒をビールで割る。邪道も邪道で逆に王道か?というレベルで、色んな人を困らせそうだが、味が美味しければまあ問題ないだろう。

ビールといえば、泡。
梅酒の色は消え失せ、見た目はしっかりと美味しそうなビールになった。
…あぁ、これは。ビアカクテルですね。梅の香りは微かに、梅酒というよりは美味しいビールのカクテルといったところか。
「果肉たっぷりの梅酒でやりたい。」「あまり梅酒感がない。」「フルーティな梅がビールの香ばしさとマッチ。」
うーん、ビール好きとそれ以外で、全く評価の違う結果に。
というかみんなビールが美味しいだけだろ。
ビール割り
- 飲みやすさ ★★★★☆ 4.4
- オススメ度 ★★★★☆ 3.8
「酒飲みの飲み物」
梅酒の”本当に”美味しい飲み方は?
1位 熱燗
2位 ビール
3位 レモン炭酸
4位 カルピス
5位 常温ストレート
6位 麦茶
結果、一位はまさかの熱燗という結果に。

もちろん他の飲み方も一長一短で美味しかったが、たしかに熱燗は、お酒好きな人もそうでない人も総じて「美味しくて飲みやすい」という感想が多かったように思う。
というわけで、今回の『梅酒の”本当に”美味しい飲み方(当社調べ)』は、熱燗に決定!
今まで梅酒はロックだと思っていた人よ、これからは「梅酒の熱燗を一つ。」の時代かもしれないぞ。

