皆さん家の外でお酒を飲むとき、何を頼みますか。

一杯目はビール?爽やかなレモンサワー?それともあまーい梅酒のロック?そう、梅酒といえば、水割り、ロック、ソーダ割りが定番。

梅酒はロック。本当にそうだろうか?

私は居酒屋のメニューを見るといつも思うのだ。

なぜ、あまたのリキュールは、やれカシスオレンジだの、やれ上海ピーチだの、挙げ句の果てにはミルクで割っちゃったりなんかして、雑多な居酒屋に一際輝くお洒落なカクテルとなっているにも関わらず、梅酒の飲み方はどれもシンプルなのか?と。

あんなに甘くてフルーティーな味わいなのに、ほとんど日本酒や焼酎と変わらないその扱いに、梅酒の新しい可能性を殺してしまっているのでは?と、疑問を呈さずにはいられない。

そこで、梅酒の”本当に”美味しい飲み方を研究すべく、私は旅に出た。

(会社に…)

 

まずはキッチンへ…

当社は一階で日本酒や梅酒など多数のお酒を扱っている。(2階は現在お休み中)

まずは、一階キッチンで試作のパン作りに励む、竹内さんに聞いてみることに。

 

私「あの、梅酒の一番美味しい飲み方ってなんだと思いますか?」

竹内さん「私、梅酒飲まないんだよね。」バッサリ。

私「梅酒屋で?そんなことあります?」

初記事のインタビュー。ここで諦めるわけにはいかないと謎の責任感に迫られ、色々ゴネて、なんとか捻り出してもらった。

竹内さん「あーまあ、でもこの前、大黒福梅を常温ストレートで飲んだら美味しかったかも。」

なるほど、これは斬新な回答。よく聞いてみると普段は日本酒や焼酎を飲むとのこと。つまり、梅酒みたいなそんな甘ったるい酒は飲まねえってことか。

しかしいきなり梅酒を飲まない人に聞いてしまうとは、私も運が悪いというかなんというか…いや、ここ梅酒屋だぞ。

常温ストレートとは、全ての原点であり逆に斬新なその響き。あえて冷やしたりはしないのがこだわりだそう。なんとなく想像がつくような気もするが、飲んでみるか。

梅酒大好き横山さんに聞く

さて次は、レジの横山さん。なんでも梅酒とリキュールが大好きでこの会社に入ったとのこと。

期待できそう。

私「あの、梅酒の一番美味しい飲み方ってなんだと思います?」

横山さん「うーん、大体一回常温で飲んでみて、燗にしてみたりとか、冷やしたりとか。」

私「あ…種類によって変わるってことですか?」

横山さん「そうそう、種類によって変わるからね。でも温めるときはお湯で薄めるんじゃなくて、そのものを温めるのがいいかな。梅酒は甘い目のやつと酸っぱい目のやつがざっくり分かれてるし、あとどちらにも属さないやつもある、甘いのでいうと濁濁とか、あと山形政宗のとろとろが激甘で、あと酸っぱいのは京都梅酒、あと…」

5時間後

横山さん「あとは、同じ原料のやつが合わせやすくて…」

…。梅酒愛に圧倒されて自我を失いそうだったので今回は割愛した。そして今回は、最初に言ってくれた熱燗を候補入りとすることに。

 

常温ストレート、熱燗という酔いが回りそうなラインナップに。これに私の独断と偏見で飲んでみたい4種類を加え、合計6種類の中からナンバー1を決めたいと思う。