お酒を選ぶときに気にするポイントがある。

それはアルコール度数だ。

お酒には、酔ってリラックスできる効果があるので、私にとってはアルコール度数もお酒を選ぶ際の判断基準となっている。

そもそも酒が酒であるためには、アルコールが必要なのだ。

コンビニの陳列棚を見ればストロング系商品がずらりと並ぶこの時代。

これをコスパと言っていいのかどうなのかは分からないが、低いより高い方がお得感を感じられるのもここだけの本音だ。

 

さて、先日ゆずのお酒を買おうと、お店であれこれ見ていた時に気になる商品があった。

鳳凰美田の柚子酒だ。

一口に梅酒やリキュールといっても様々で、アルコール度数もそれぞれに違うのだが、裏ラベルを見るとアルコール度数13%と書いてある。

アルコール度数8%前後の柚子酒が多い中、頭一つ抜けて強い酒なのだ。

勝手に言わせてもらうが、これは柚子酒の中のでもストロングスタイルだと思う。

「ほろ酔いじゃあ済ませないぜあんた」と、正面からぶちかましてくるようなすごみだ。

これは試すしかないだろう。

一升瓶だど税別2800円。

四合瓶だと税別1600円。

さっそく買って飲んでみると、ストレートやロックで飲めばしっかりお酒を飲んでいる感じがあるのだが、カーッと来るようなアルコールのキツさはなく、柚子の爽やかな香りや味がしっかりあってかなりおいしい。

柚子特有の苦みも奥にあるのが、柚子好きとしても嬉しいポイントだ。

日本酒ベースのリキュールなのだが、スッと入ってくるのは、そもそも鳳凰美田の日本酒自体がフルーティーで飲みやすいことも手伝っていると思う。

柚子の成分が多いのか、水割りにしても味がぼけることがないくらい濃さがある。

ソーダ割にしたらしたで、カクテルのようになってこれもまたうまい。

シュワシュワした炭酸と共に、柚子の強い香り鼻を抜ける。

もちろんお酒を飲んでいる感もしっかりあって、エルボーがしっかり決まる。

この爽快感は、一杯目のビールの代りにも十分なりえるのではないか。

酸味が疲れを飛ばしてくれるような気がするので、その点でも仕事終わりの一杯にもってこいだ。

 

アルコール度数が高いので、割って飲むときも薄くなりすぎないのは、個人的にかなり大きなメリットのように感じる。

楽しめる幅は、広ければ広い方がいいに決まっているのだ。

体質もあるので、度数が高ければいいってものでは決してないが、お酒を選ぶ際、改めてアルコール度数に注目することは大切だと思った。

後日談だが、柚子感が強いので、お浸しにかけて食べたのだが抜群に美味しかった。

柚子の香りが料理の高級度合いを2ランクぐらいアップさせるあの感じと言えば伝わるだろうか。

どこまでも楽しませてくれるニクイ奴だ。